「かぐや」のハイビジョン画像は世界の共有財産だと思う。
NHKにはJAXAによる月面ハイビジョン画像のネット配信を認めてほしい
一昨日のスラドのトピックで知ったのだけれど
「かぐや」が月でのハイビジョン撮影に成功、しかし高画質動画はネット公開せず
…との事。
詳しいことは↑および松浦晋也氏の書かれたこちらの記事
を参照していただくとして。
まず現時点では月周回衛星「かぐや(SELENE)」によって撮影された動画の配信は、320×240ピクセルの物に限られている。(JAXAのウェブサイトを参照下さい)
小さい動画でもその鮮明さは確認出来なくもないが、せっかくのハイビジョン撮影なのにその凄さがイマイチ伝わって来ない。なんだかじれったい感がある。
「かぐや」に載せたハイビジョン機器や技術はNHKが提供したのだろうし、動画や静止画像に「撮影協力」としてJAXAの隣にNHKと入れるのは構わないと私は考える。
しかし「かぐや」の打ち上げは国家プロジェクトであり、得られた成果は日本だけでなく海外の科学者らも利用する性格のものであろう。*1
今回公開されたハイビジョン画像は、学術的価値は私には分からないが、日本の成果として世界中に知らせたい類いのものであろうし、現時点ではおいそれと行く事の出来ない大気圏の外、宇宙空間の画像だ。画像そのものが「世界の共有財産」と言えるものなのではないだろうか?
お金や知恵を出したNHKが得られたハイビジョン画像で番組を作る優先権を持つのは当然だろうとは思うけど、元画像の取り扱いについて著作権を主張するのは、この件についてはふさわしくないと考える。
実はハイビジョン動画はネットで観れる。ただしカナダのみ
ところが、先のスラドのコメントによると、実は「ディスカバリーチャンネル・カナダ」のウェブサイトで今回のハイビジョン動画が公開されている、という。ただしカナダ国内のみ視聴可能という事で、カナダの外からのアクセスが制限されていて、カナダのプロキシサーバを通さないと観る事ができない。
さっそくプロキシ越しにアクセスしてみたところ、観れることは観れるのだけれど、回線が遅い事、また自分のPowerBookの非力さのせいなのか、すぐ止まるは、ようやく動き出してもカクカクだは、しまいには完全ストップだは、で観れたもんじゃない。
で、その後にディスカバリーチャンネル・カナダが「かぐや」のハイビジョン画像を公開している。しかも…でこの件についての詳しい記事を読んだのだが、なんと下のコメント欄に…!!(以下リンク先でご確認ください)
無事DL成功!!ファイルの拡張子をms-wmvからwmvに直してFlip4Macで再生…するのはいいけれど、フルで表示すると自分の12inch液晶でははみ出てしまうのだ(泣)半分サイズにして再生してみるも、HDを再生するにはこのマシンが非力なのか所々ブツッと飛んでしまう…(さらに泣)
それでも画像は本当に鮮明で美しく、クレーターの凸凹がよくわかる。
月の向こうに昇って沈む地球は神々しく、息を詰めて何度も見入ってしまった。
こんな画像をなんでカナダだけとか、国内のまだ少数派のハイビジョンTVユーザーだけのものにするのか、本当にもったいないというか何と言うか…
もしまだDL可能な状態なら、ぜひがんばってDLしてみてね。
ところで、コレのどこにモエがあると…?
だって私にとって宇宙の話は「心燃える」領域。(といっても天文ファンという訳ではないのだが)
月はその存在が「萌え」、という事で。
(なんだか無理くさいけど、まあいいか)